マイケル・ジャクソンが109曲中何曲「ポー」するか数えてみた（「ポー」の定義は本文赤字）

「マイケル・ジャクソンの物真似をしてみてください」

道行く人にそう問うならば、大半の方はこう答えることでしょう。
「ポー！！」

Michael Jackson - Smooth Criminal (Michael ...

「Smooth Criminal」の冒頭部分は、非常にわかりやすい例ですね。

マイケル・ジャクソンの「ポー」は、皆さんも一度は耳にしたことのあるフレーズだと思います。

しかし、ここで疑問が一つ。

実際のところ、マイケルはそんなにたくさんポーポー言っているのでしょうか

そんな疑問を我先にと、誰に頼まれた訳でもないのに解決する、それが我々「数の奴隷」でございます。ええ、数えましたとも、マイケルの「ポー」。

使用アルバムと「ポー」の定義

今回調査に使用したのは、マイケルがモータウンから移籍した後に「Michael Jackson」名義でリリースしたアルバム

• 「Off The Wall」
• 「Thriller 25th Aniversary Edition」(リミックスは除外)
• 「Bad 25th Aniversary Edition」(リミックスは除外)
• 「Dangerous」
• 「History」(他のアルバムと重複している楽曲は除外)
• 「Blood On The Dance Floor」(リミックスは除外)
• 「Invincible」
• 「Michael」
• 「Xscape」(Original Versionは除外)
• 「This Is It」(他のアルバムと重複している楽曲は除外)

の10枚に収録されている計109曲。費やした時間は約８時間。

そして「ポー」の定義ですが、今回の調査では

【「歌詞とは関係のない部分」で発している、「意味を持たない」、「高音」の「叫び」】

という風に定義させて頂きました。

つまり、「ポー」と言っていなくとも「オーウ！」や「アオオオオウ！」なども数え上げの対象となり、逆に、低音でかつ叫んでいない「ワオオオウ」(I'm So Blue)や、
たとえ叫んでいても、意味のある「ディアナアアアア！」(Dirty Diana)などはその対象とはならないということになります

さて、前置きが長くなってしまいましたね、早速結果を発表しましょう！

109曲中、75曲という結果に

「ポー！」と言っている曲　75

Off The Wall 7
・Don't Stop 'Till Get Enough
・Workin' Day And Night
・Get On The Floor
・Off The Wall
・I Can't Help It
・It's The Falling In Love
・Burn The Disco Out

Thriller 25th Aniversary Edition 7
・Wanna Be Startin' Somethin'
・Baby Be Mine
・Thriller
・Beat It
・Billie Jean
・P.Y.T.〔Pretty Young Thing〕
・The Lady In My Life

Bad 25th Anniversary Edition 15
・Bad
・The Way You Make Me Feel
・Speed Demon
・Liberian Girl
・Just Good Friends
・Another Part Of Me
・Man In The Mirror
・I Just Can't Stop Loving You
・Smooth Criminal
・Leave Me Alone
・Don't Be Messin' Round
・Song Groove(A/K/A Abortion Papers)
・Free
・Price Of Fame
・Al Capone

Dangerous 9
・Jam
・In The Closet
・She Drives Me Wild
・Remember The Time
・Can't Let Her Get Away
・Black Or White
・Who Is It
・Will You Be There
・Dangerous

HISTORY 10
・Scream(Duet With Michael Jackson & Janet Jackson)
・They Don't Care About Us
・Stranger In Moscow
・This Time Around
・Earth Song
・D.S.
・Money
・Come Together
・Tabloid Junkie
・2 Bad

Blood On The Dance Floor 5
・Blood On The Dance Floor
・Morphine
・Supafly Sister
・Ghost
・Is It Scary

Invincible 10
・Unbreakable
・Heartbreaker
・Invincible
・Break Of Dawn
・Heaven Can Wait
・You Rock My World
・2,000 Watts
・Privacy
・Cry
・Threatened

Michael 7
・Hold My Hand(Duet with Akon)
・Hollywood Tonight
・Keep Your Head Up
・Monster(Featuring 50 Cent)
・Breaking News
・(I Can't Make It)Another Day(Featuring Lenny Kravitz)
・Behind The Mask

Xscape 4
・Love Never Felt So Good
・Slave To The Rhythm
・Do You Know Where Your Children Are
・Xscape

This Is It 1
・Shake Your Body (Down To The Ground)

「ポー！」と言わない曲 34

Off The Wall 3
・Rock With you
・Girlfriend
・She's Out Of My Life

Thriller 25th Aniversary Edition 3
・The Girl Is Mine
・Human Nature
・For All Time

BAD 25th Anniversary Edition 4
・Dirty Diana
・I'm So Blue
・Streetwalker
・Fly Away

Dangerous 5
・Why You Wanna Trip On Me
・Heal The World
・Give In To Me
・Keep The Faith
・Gone Too Soon

HISTORY 5
・You Are Not Alone
・Childhood
・History
・Little Susie
・Smile

Blood On The Dancefloor 0
なし

Invincible 6
・Butterflies
・Speechless
・You Are My Life
・Don't Walk Away
・The Lost Children
・Whatever Happens

Michael 3
・(I Like)The Way You Love Me
・Best Of Joy
・Much Too Soon

Xscape 4
・Chicago
・Loving You
・A Place With No Name
・Blue Gangsta

This Is It 1
・This Is It

結果！ポー率　68%

調査の結果、マイケルの曲、全曲でのポー率は約68%！けっこう言ってましたね
ついでにアルバム別のポー率も出してみました。

アルバム別ポー率

• 「Off The Wall」70%
• 「Thriller 25th Aniversary Edition」70%
• 「Bad 25th Aniversary Edition」78%
• 「Dangerous」64%
• 「History」66%
• 「Blood On The Dance Floor」100%
• 「Invincible」62%
• 「Michael」70%
• 「Xscape」50%

こうして見ると、ポーの頻度は初期の方が高く、後期にいくにつれて下がっているように見受けられます。
ポー絶頂期を迎えるのは「Bad」ですね。今回使用した「Bad 25th Aniversary Edition」には、「Bad」期の未発表テイクも多く含まれていますが、それらも含めてほとんど毎回ポーポー言っています
ちなみに「Blood On The Dance Floor」では驚異のポー率100％を叩き出していますが、まあこのアルバムで調査に使用した楽曲は5曲しかないので……ｗ

その他、気づいたこと

「ポー」のパターン

ポーの入り方は3パターンに分けることができると考えられます。

• 「開幕にいきなり入れる」(Smooth Criminalなど)
• 「曲が最高に盛り上がる箇所で入れる」(「Earth Song」など)
• 「曲の締めに入れる」(「Liberian Girl」など

ちなみに一番多いのは、「曲が最高に盛り上がる箇所で入れる」パターンです。

「ポー」が入りづらい曲もある？

優しい曲や、悲しい曲には「ポー」は入りづらい傾向がります。しかし、全くないかというとそういうわけではなく、例えば「Cry」では優しい「ポー」を入れているし、「They Don't Care About Us」や「Earth Song」では怒りや悲しみを「ポー」に乗せて歌っています。とくに後者は感情の乗った「ポー」が最高の泣き所です。ポーで泣きます。私は泣きました。

まとめ

マイケルは全体の約7割という、たしかに多くの曲で「ポー」と言っていることが明らかになりました。

しかし、彼もところ構わずポーポー言ってるわけではありません。ポーと言うべきではないような曲ではしっかり自重していますし、逆に歌詞だけでは伝わらないような強い感情を歌う時には全力でポーを歌い上げています。

マイケルの歌うポーにはそれぞれ彼の想いが乗っています。是非皆様も、今後カラオケなんかでマイケルの曲を歌う際には、恥ずかしがることなく全力で「ポー」とシャウトしてみてください、きっと、曲に込めた彼の想いがより鮮明に伝わってくるはずです。

「ポー」という叫びは、マイケル・ジャクソンの曲を構成する大事なパーツの一つなのです