数の奴隷

色んなものを数えたり、測ったりしています。

米1合は何粒あるのか数えてみた(おまけ:効率的な米の数え方)

夜の9時頃のことです。まだ晩御飯を食べていなかった僕は、ぼちぼちお腹が空くことを予想してご飯でも炊いておこうと思いました。

米びつからカップで米をすくい、お釜の中にじゃー……する前に、ふと手が止まりました。

「これ、何粒くらいあるんだろう」

そう思った瞬間から、僕の挑戦が始まりを告げたのです。

 

というわけで、今回は「米1合は何粒あるのか数えてみた」です!

 

ググったら結果が分かった

先駆者がいるのにこんな検証しても面白くないなあと思い、まずは「米 一合 粒」で検索してみることにしました。

すると、出るわでるわ同じような情報が掲載されたページの山。

昔の人は、一升の米粒の数をムシヤフナ(64827)と覚えたという。
一合に換算すると6482.7粒ということになる。 

引用:お米一合は何粒?: Blog 「ブック・ナビ」

 なるほど……ということは、昔の人も僕と同じように米の粒を数えようと思い立ったのか。しかも一升分。うーん、凄いと言うか無駄な努力と言うべきか。

同じブログ記事によると、小学校で5班に分かれて数えた事例もあるとのこと。

 

これだけ情報があるんだから実際に数えたやつの記事とかあるだろう。なんて考えて探してたんですが、一向に見つからない。小学生もやってるのに!

そして、僕はパソコンの横にひとまず置いた計量カップを見てこう思いました。

「他に誰がやるんだ! 僕が今からやるんだ!!」

 

まずは準備

闇雲に数えていたのでは、途中で何粒数えたのか分からなくなる未来が見えているので、とりあえず道具を準備することにしました。

道具といっても、極めてシンプルなものです。名づけて「お米数えシート」

 

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上に写ってるのは、うちで飼ってるグッピーのおうちです。度々出てきますが、気にしないでください。

このシートに、1マスにつきお米を10粒ずつ並べて行けば、1列で100粒、1シートで1000粒のお米を数えることができるという優れものなのです!

 

さて、うちで使ってるカップすりきり一杯分はこんな感じです。なかなか手強そうですね……。

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数え始めます!

とりあえず1マス目に並べてみると、こんな感じになります!

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そして100粒並べてみると、こんな感じになりますね。

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100粒減ったカップをご覧ください。全然減ってねえ!

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100粒並べただけで、かなり心が折れてきました。これをあと何回繰り返せば良いのやら……。

 

事件発生

400粒達成する前に、シートがずれてお米がばらばらになってしまいました……。これが、その事故後の写真です。

幸いまだ始めたばかりだったので、急いで修正していきます。

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また並べなおすと、1粒だけ余ってしまいました。なんだろう、こいつ。ちゃんと気をつけて数えないと。

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500粒達成

そんな事故もありましたが、なんとか500粒達成!

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カップの中のお米も、確かにちょっと減ってきてるような?

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ちまちま写真紹介していても読んでいる皆さんが退屈だと思うので、あとは1000粒単位で写真をご覧ください!

 

1000粒達成

1000粒達成。慣れない作業で、ここまでに2時間かかる。

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2000粒達成

2000粒達成。この辺りで「何やってるんだろう…」と思い始める。

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3000粒達成

3000粒達成。ググった結果からするとそろそろ半分なので、ちょっと嬉しくなる。しかし、カップ内のお米が明らかに半分以上残っている。

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4000粒達成

4000粒達成。うちの狭い机に乗らなくなったので、床に移動しました。寝転がりながらやったので、めちゃくちゃ腕が疲れる結果に。

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5000粒達成

5000粒達成。米粒数え職人としての自覚が芽生える。

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6000粒達成

6000粒達成。テレビの放送が終わってしまい、静寂の中でひたすらお米を数え続ける。

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7000粒達成

7000粒達成。予想を軽くオーバーして、とまどい始める。しかし、終わりが見えてきた!

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終了!

ついに7764粒で終了! ありがとうございました!!

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全体図

シートは、こんな感じになっています。写真のいたるところに生活感が溢れていてすいません…。

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というわけで、お米1合は7764粒であることが判明しました! ググって得られた結果よりもかなり多かったです。

どうしてこのようになったのかと考えてみたのですが、恐らく理由は2つ。

  1. カップの最大目盛が160gだった。
  2. すりきり一杯にすると、160gよりも多くなるみたい。

お米1合というのは、本来であれば150gみたいなのですが、うちで使っているカップは一番大きな目盛が160gでした。他の家のやつも160gのが多いのかな…? おうちのカップを是非見てみてください。

それから、目盛よりもちょっと多くお米を入れることができるので、それで少し増えているのかもしれません。

うちで炊くお米がちょっと硬いのは、もしかしたらここに原因があるのかもしれません。

 

おまけ:効率的なお米の数え方

今回お米を数えるにあたって、色々な方法を試してみました。

大前提として、1~10まで数えようとするのは御法度です。それはとても非効率だということが、1シート目で分かりました。

以下、僕が使った二つの方法を紹介します。

3-2-3-2法

これは僕の感覚なのですが、人間が一度に認識できる粒数は3粒が限界だと思います。4粒も認識できなくは無いのですが、少し時間がかかる。5粒以上は一瞬じゃ分からないことが多いです。

そこで編み出したのがこの3-2-3-2法です。もともとは5粒ずつ数えていたのを、さらにここまで分割しました。

なかなか効率がいいのですが、次が2粒なのか3粒なのか分からなくなるところが欠点。

 

3-3-3-1法

僕は、最終的にこの方法を使いました。

文字通り、お米を3粒ずつマス目に入れて行き、最後に1粒入れるという方法です。

毎回3粒ずつ数えるので、3-2-3-2法と違って、次に何粒入れればいいのかが分かりやすいというのが良いところ。ただし、たまに3-3-3-3-1になってしまうことがあり、1マスの粒数の過多を見分けられるセンスが必要になります。

 

Vineにアップしましたので、お暇な方はループして研究してみてください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

ちなみに、今回の検証時間は7時間でした。徹夜してもやる価値があった! と思いたいです。

いつか、10㎏のお米1袋に何粒お米が入ってるか数えてみたいです。え、計算すれば大体の数字は分かる? それを分かっていながら、地道に愚直に何でも数えて行くのが当ブログ「数の奴隷」なのです。

 

なお、このお米はチャーハンにして美味しくいただきました。